キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

キャリアコンサルタント試験結果を受けて。勝って驕らず負けて腐らず

「おかげさまで、無事にキャリアコンサルタントの国家試験に受かりました」
 
試験の結果が出る3月30日まで、そんな投稿をここに書くつもりでいたし、受かってから誰にお礼の連絡をして、どこでキャリアコンサルタントの仕事を始めて、どんなことをして……みたいなことを、かなり具体的に考えていました。
 
なので、合格者の発表のなかに自分の番号がなかったとき、発表のwebページを何度も何度も見返してしまって、でも、何度見ても自分の番号はない。「あぁ、落ちたんだな」と受け入れられるまでに、少し時間がかかりました。
 
正直、落ち込んではいません。なぜなら、次回の試験は5月から6月にかけてと、すぐ次のチャンスは巡ってきます。これで落ちたからといって、キャリアコンサルタントになれないわけじゃない。だから、これまで経験してきた大学受験や大学院の受験、就活と比べたら、落ちたからといってどうってことないと思っています。いくらでもやり直しがききますから。
 
ただ、すごくハッとさせられました。自分は舐めていたんだと。どこかで「俺はこんな試験、余裕で受かるだろう」と思って、手を抜いていたのです。
 
つまり、あの人が試験の勉強している時間、僕はゲームをしていた。あの人が講座で必死にノートを取っている時間、僕はランチに何を食べようかと考えていた。うさぎと亀の寓話の、うさぎだったんですね。そういう積み重ねが、合格と不合格という差となってあらわれたのだと思います。
 
でも、「人間万事塞翁が馬」といいますが、今回不合格になったことが、逆にいい方に人生を導くかもしれません。(うさぎとか馬とか、ややこしいな)
 
いや、「あの時落ちたからこそ、今の自分がある」と言えるようにしていかなきゃいけない。少なくとも、今は今回の結果が自分のお尻をひっぱたいて、目を覚ましてくれたように思っています。「調子に乗るな。人生そんな甘くねぇよ。精進せい」と。
 
キャリアコンサルタントは人の人生を左右するかもしれない仕事。自分の人生を舐めている人間が、人の人生に寄り添うことなんてできないですよね。そう考えると、今回不合格になってよかったのだと思います。うん。正直、本心が半分、そう自分に言い聞かせているのが半分ですが。
 
「勝って驕(おご)らず負けて腐らず」
 
どこかで聞いたそんな言葉が思い返されます。今回は負け。でも腐らない。次回勝ったとしても、決して驕らない。明日からもしっぽりがんばろっと。