続・NPO職員は食べていけるか
先日の「NPO職員は食べていけるか」というエントリーをFacebookでシェアしたところ、思いがけずたくさんの反響がありました。
どの意見も、なるほどなぁというものばかりだったので、簡単にまとめてます。
まず、多かったのは「食べていけるか、という問いには、組織に食べさせてもらえるという意識が含まれている。でも、いまやNPOだろうと営利企業だろうと、自分が食べていくためにどうするかを考えるのが不可欠。」という意見。
たしかに大企業だろうと安泰ではないいま、どう稼いで生きていくのかはだれもが考えるべきことになっています。それはNPO職員もおなじこと、というのはすごく納得。
ほかには、「"食べていく=稼ぐ"ではないんじゃないか。ひたすら稼がなくても、食べていける方法もある」という意見も。
これは、自給自足だったりコミュニティのあいだの物々交換だったり、かならずしも貨幣経済によりかからなくても食べていくこともできるのでは、ということだと思います。
とくにローカルでは、ご近所さんから食料をもらえるから食費がほとんどかからない、なんてことも聞くことがあります。文字どおり"食べていく"ことがそれほどのお金なしに実現できているのかもしれません。
あとは、ストレートに「NPOだけど食べていけてるよ」とか、「NPOだから稼がなくていい、ではなく、ちゃんと稼がないと」というコメントも。
やはりけっこう「NPOってボランティアでしょ」ってイメージは根強いようにおもうのですが、実際にはそれなりに稼げるところはあるし、事業を継続するためにも稼がないといけない。「NPO=ボランティア」というイメージは、NPOにかかわる僕らのような人間がちゃんと変えていかないといけないな、と思います。
最後に、興味深いデータも。「カイシャの評判」によると、NPO法人の平均年収は250〜350万がボリュームゾーンだとのことです。これを多いとみるか、少ないとみるかはその人しだいでしょう。
以上、「NPO職員は食べていけるか」というエントリーへの反響をいくつかピックアップしてまとめてみました。もしNPOに関わるキャリアを考えている方は、ひとつの参考にしてみてはいかがでしょうか。