キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

2017年7月の”キャリアの物語”

ブログの名前を変えました。

 

「働きかたを編集する」から「キャリアの物語をつむぐ」へ。

 

変えた理由は感覚的なものなんですけれど、「働きかたを編集する」っていうと、ちょっと冷たい感じがするなーと思っていて。「キャリアの物語をつむぐ」のほうが、なんかウキウキするよな。よし、変えちゃお!ってノリでした。

 

そう、僕は「キャリアって物語だよな」って思いがあるんです。

 

以前も、こんなことを書いています。

 

自分という主人公が、いろんな人と出会い、困難に直面して挫折しながらも、乗り越えて成長していく…。キャリアって、”物語”に他ならないですよね。そして、脚本を描くのも、主役を演じるのも自分。そういう意味では、だれもが人生という物語の主演・脚本を担っているんです。

(引用:【雑記帳】キャリアって、物語なのかもしれない - キャリアの物語をつむぐ

 

”働きかた編集者”は、まさにそんな「キャリアという物語」をつむぐ存在。いや、正確にいうと、インタビューであったり、カウンセリングであったり、イベントだったり、いろいろな方法を使って、一人ひとりが「キャリアという物語」をつむぐのをお手伝いする存在だと思っています。

 

そんなわけで、「キャリアの物語をつむぐ」にしたというわけ。

 

前置きが長くなりましたが、これから定期的に、これまでつむいだ「キャリアの物語」をいくつか紹介してみようと思っています。主に書いた記事の紹介なんですけど、記事だけでは伝えられないこともあって、それをつらつら書いておきたいっていう気持ちもあります。

 

”働く×幸せ”を考える

 

www.shigoto-ryokou.com

 

<企画・取材・撮影・執筆を担当>

 

仕事旅行社さんのメディア『シゴトゴト』で、連載を担当させていただいています。その名も、「仕事は人びとを幸福にするか」。

(えらい大上段に構えた連載名ですね(笑)。ちなみに経済学者宇沢弘文さんの書籍の『経済学は人びとを幸福にできるか』ってタイトルをもとにしています。)

 

今、働き方に関する議論が盛んになっています。でも、僕はちょっと違和感を感じていて。「長時間労働の是正とか、生産性の向上とかはわかるけど、それで僕らは幸せになれるの?」って疑問があるんです。

 

もしかしたら、そんな疑問を持っている方は少なくないんじゃないか。であれば、”働く×幸せ”をテーマで記事をつくる意義はあるはずだ。

って思いで始めたのがこの企画。

 

記念すべき初回は法政大学の児美川教授を取材しました。このブログでも紹介しましたが、昨今の「夢をあおる社会」に警鐘を鳴らしている方。「夢は怪物くんである」という言葉に、すごく共感しました。ぜひご一読ください。

 

文化として、仕事をとらえてみる

 

www.shigoto-ryokou.com

 

<企画・取材・撮影・執筆を担当>

 

 こちらも同じく、『シゴトゴト』での連載。

 

そもそも、僕が『シゴトゴト』に関わり始めたきっかけとなったのは、編集長である河尻亨一さんの「仕事を文化として見てみよう」という言葉でした。

 

仕事の記事というと、堅苦しいインタビューが多いじゃないですか。どうやって給料上げるかとか、仕事を効率化するかとか。もうちょっと「仕事」というものをそういった堅苦しさから解きほぐして行きたい、という思いを持っていたので、「仕事を文化として見てみよう」はすごくピンとくるものがあったんです。

 

そこで、文化といえばファッションだろうと。ファッションを通して仕事を見てみることはできないかな、ということで、「シゴト着、シゴト気。」という企画を始めました。

 

初回に登場いただいたのは、マツリテーターの大原学さん。シゴト着がなんと「祭りの衣装」という、この企画にぴったりの方です。「手ぬぐいを"締める”ことの意味」だとか、シゴト着を通して仕事の知られざる一端に触れられたような気がして、個人的にもすごく面白い取材でした。

 

 

ローカルにも、稼げて面白い仕事はある

 

drive.media

 

ローカル系の記事もよく作っているので、「どうしてローカルに興味を持ったんですか?」と聞かれることがあるのですが、正直なところローカルに興味があったわけではないんですよね。僕の中で、個人の働きかたの選択肢を増やしたいという思いがあるんですが、その選択肢の一つとしてローカルもあるよね、というノリなのです。

 

ローカルに興味があるかたは多いものの、実際に移住したり、ローカルと関わるキャリアを歩む方はまだまだ少数派。その要因としては、「稼げない」「面白い仕事がない」ということが挙げられます。

 

でも、ちゃんとローカルにも、稼げて、面白い仕事はあるんです。

 

その1例が、石川県七尾市で募集中のローカルベンチャーアテンダントという仕事。月80万円で、地域のローカルベンチャーの経営支援をする役割を担います。地域に入り込んでローカルベンチャーと一緒に泣き笑いしながら地域を盛り上げていける仕事は、面白いと感じる方も少なくないはずです。

 

こうした、ローカルでの面白い仕事はなかなか情報が上がってこないので、引き続きお伝えしていきたいと思っています。

 

これからやること

 

2017年7月に担当したお仕事の一部をご紹介しました。なんかライティングばかりやっているみたいですが(まぁ確かにこの月は実際そうだったのですが)、働きかた編集長の仕事はライティングだけじゃありません。

 

当然編集の仕事もしていますし、今後はキャリアカウンセリング、イベントの企画・運営・ファシリテーション、プロジェクトマネジメントと、様々な取り組みをしていきたいと思っています。

 

実際にいくつかのプロジェクトが動き出しているので、近いうちに面白い発表ができるはず。だんだん何屋さんだかわからなくなってくると思いますが、せっかくフリーランスになったので、まったりしっぽりと幅を広げていく所存です。

 

8月もがんばるぞー!