キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

採用はgive&give

昨日は、ぼくがプロジェクトマネージャーを務める「グリーンズ 求人」のキックオフイベントだった。

 

テーマはずばり、「”いい採用”でこんばんは」。

 

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”いい採用”ってなんだろうね、ということを、みんなで考えましょう、という趣旨のイベント。グリーンズ 求人に求人を掲載した株式会社meguriの杉本綾弓さん、郡上カンパニーの岡野春樹さんをゲストに、”いい採用”とはなにかについてトークをしたのだけど、お二人とも採用について一家言あって、とてもおもしろかった。

  

お二人の話から見えてきたことのひとつは、「give&takeでなく、give&give」という採用のあり方。

 

その人の思い描く人生にとって、この組織で働くことがどのように意味を持つのかを、選考の際に丁寧にすり合わせていく。組織やプロジェクトが描く未来と、個人が描く未来が重なり合うとき、組織と個人がgive&giveの関係になれる採用が実現するのだ。そうした採用をすると、仮にいずれ退社したとしても、「また機会があれば一緒に」というような、長い関係性を築くことができるのだとか。

 

もちろん、「give&give」の採用は簡単じゃない。面接や書類選考も、丁寧に行う必要があるから、短期的にはコストがかかってしまう。でも長期的に見れば、仲間がどんどん増えて行くので、人がいなくなるたびに採用活動をしなければいけない組織に比べて、コストは低くなるんじゃないかな。

 

それが雇用という関係でなくても、アドバイザーとか、業務委託とか、あるいはファンとか、さまざまなかたちで関係性を繋いで行くことができる。組織にとって、いろいろな関係性のネットワークに支えられていることは、きっとつよみになる。

 

”いい採用”とはなにかという問いについて、答えは出ないけれど、「give&give」は大切なポイントになりそうだ。