本屋にいくと、「なぜ働くのか」に関する本がたくさんある。それだけ、「なぜ働くのか」というテーマはみんなの関心ごとになっているんだろう。 この「なぜ働くのか」という問いは、現代の日本でだけ問われているわけでは、もちろんない。それこそ古代ギリシ…
「NPOで働くことに興味があるんです」という声を聞くことは少なくない。 僕がNPOに転職した時には、親から「なんで大学まで出てボランティアみたいな仕事をするんだ」と止められた。そのことを考えると、今の若い世代はだんだんと、NPOのようなソーシャルセ…
旅とは人生であり、人生とは旅である。 なんてのは使い古された言葉で、言うのも面映ゆいですが、人生100年時代に突入する今後は、キャリアをつくっていくために「旅」がこれまで以上にいいきっかけを与えてくれるはず。 やっぱ旅とは人生だ! なんて、『LIF…
3月11日に、生き方見本市U30を開催します。これまで働き方見本市として開催してきた本イベントを、なぜリニューアルすることにしたのか。運営メンバーの思いを少しご紹介します。 7年前の3月11日を契機に、人々の価値観は大きく変わりました。それまでは、ど…
「アスリート」は、”肩書き”じゃなくて、”あり方”なんじゃないか。 なにかのスポーツの分野で、時には勝ったり、時には負けたりしながら、ある目標に向かって淡々と努力を積み重ねることの、くるしさとともにある恍惚感。 あの気持ちを一度味わっちゃうと、…
変化が激しいVUCAの時代には、個人も組織も「DO(何をするか)」よりも「BE(どうあるか)」を考えることが大切になっている。「BE」がしっかりしていれば、変化にも柔軟に対応していけるのだ。 個人のキャリアにおける「BE」は、兼松佳宏さんが考え方と実践…
フローレンスの駒崎さんがブログで紹介した、参議院予算委員会での論戦が話題になっている。 www.komazaki.net 詳しくは駒崎さんのブログを読んで欲しいのだけど、ざっくりいうと、公明党の山本香苗議員がものづくり補助金の対象からNPOなどの非営利活動法人…
今年も、Great Place to Work®(GPTW)が発表する「働きがいのある会社ランキング」が発表された。 この調査、ランキングの順位ばかりが注目されがちなのだけど、GPTWがうちだしている「働きがいを構成する要素」と、「働きがいを高めるには」という項目が実…
自己分析はむずかしい。 ぼくもキャリアコンサルタントという仕事をやっていて、他人の自己分析についてはあれこれアドバイスするのだけど、自分が自己分析をしっかりできているかというと、まだしっくりきていない部分もある。 というのも、自分というのは…
働く個人は、「金の卵」である必要があった--。 社会学者の見田宗介さんは、『まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学』のなかで、高度経済成長の裏で、それを支えた個人のアイデンティティが蝕まれていたことををていねいに分析している。 ごくごくざっ…
昨日は、ぼくがプロジェクトマネージャーを務める「グリーンズ 求人」のキックオフイベントだった。 テーマはずばり、「”いい採用”でこんばんは」。 ”いい採用”ってなんだろうね、ということを、みんなで考えましょう、という趣旨のイベント。グリーンズ 求…
就活生の支援をする機会が増えたので、昨今の就活事情について勉強をしはじめた。 ぼくが就活生だった頃と違うこともあれば、まったく変わらないこともあって、とてもおもしろいのだけど、そのなかで「ん?」と違和感を感じたことのひとつが、「業界研究」の…
「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。」 村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』で、主人公の友である「鼠」が語ったこの一節。ずいぶん前に読んだのだけど…
「木を見て森を見ず」 という言葉があります。近視眼的になっちゃってる、という意味ですね。 逆に、「森を見て木を見ず」みたいな言葉はないけれど、そういう状況もあります。マクロの環境ばかりに注目してしまって、ミクロの存在やその動きに目が届かない…
いかに生きるべきか。 みたいな、自分のキャリアことを考えていると、眉間にシワがよってくることがある。 就活のときとか、転職のときとか、考えなきゃいけないタイミングは人生のなかで訪れるんだけど、「あなたの軸は?」「哲学は?」って聞かれても、ぐ…
モチベーションに関して、ずっと不思議に思っていたことがあるんです。 それは、「スポーツは超やる気が出るのに、仕事となると憂鬱になるのはなぜだろう」ということ。 学生生活を振り返っても、僕はスポーツに関してはすっごく自信がありました。 サッカー…
ぼくは気持ちの上がり下がりが結構はげしい方です。重めの仕事があるとき、苦手な人と関わらなきゃいけないとき、そして気圧が急激に下がったとき、朝からズーンとゆううつな気持ちになることがしょっちゅうで。 そんな後ろ向きな自分をなんとか変えたいと、…
20歳から25歳くらいまで、働けない時期がありました。働くことがすごく怖かったんですね。 もうちょっと詳しく言うと、「賃労働で発生する、お金を介したコミュニケーション」が幽霊より雷より怖かったのです。 俺はなにもできない、価値のない人間だ 当時セ…
北欧いきたいなぁと念じてたら、北欧に関するイベントのファシリテーターをやらせてもらう機会を得ました。(念じてみるものですね。行く機会はまだなさそうですが) 「フカボリ!デンマーク」と題して、今話題のデンマークのことを深掘りする企画。今回は、…
「ちまたではローカルローカルいうけど、ローカルのなにがそんなにいいんだ」 なんて思っている人も、なかにはいるはず。僕も田舎暮らしに憧れがあるし、いずれは移住したいと思ってるけれど、「みんな都市に集めた方が効率的じゃないですか」みたいなこと言…
『シゴトゴト』で「仕事は人びとを幸福にするか」という連載をしています。 仕事と幸福の関係についていろいろな分野の専門家にインタビューしているのだけど、僕自身「なるほど」と思うことばかりで、とても勉強になる企画です。 そのなかで思ったことの一…
記事を書いたり、イベントのファシリテーターをやったり、求人サービスのプロジェクトマネージャーをやったり。今年の7月に独立して以来、あれやこれやと”働きかた編集者”の仕事をしています。 はたから見ると、あれやこれやかたっぱしからやってるなー、と…
プレミアムフライデー、ホワイトカラーエグゼンプション、育休、週休3日…。 日々、新しい働き方に関するニュースを目にしない日はない。 でも、いろんな制度や働き方の是非を問う前に、一度立ち止まって「なぜ働くのか」を考えてみたいなー、と思う今日この…
ねがわくば、もっと思いやりのある人間になりたい。 もっと一つの物事を突き詰められる人間になりたいし、凶悪な敵をまなざしだけで圧倒する、そんなたくましい人間になりたい。 そんなことを、20歳過ぎたくらいから思い続けてきてる。 思い続けて、海外を旅…
そもそも我々が人生の意味を問うてはいけません。 我々は人生に問われている立場であり 我々が人生の答えを出さなければならないのです。 僕たち人間は、人生から意味を問われているのだ--。オーストリアの精神医学者、ヴィクトール・E・フランクルはそう語…
ブログの名前を変えました。 「働きかたを編集する」から「キャリアの物語をつむぐ」へ。 変えた理由は感覚的なものなんですけれど、「働きかたを編集する」っていうと、ちょっと冷たい感じがするなーと思っていて。「キャリアの物語をつむぐ」のほうが、な…
今日たまたま、SHIBUYA CAST.13階のコレクティブハウス「Cift」におじゃまする機会があったのですが、「ここは、マジですげぇぞ…」って衝撃を受けちゃいました。 Ciftとは Ciftは、SHIBUYA CAST.13階のコレクティブハウス「Cift」を拠点に、「良心を軸にした…
「しあわせは、いつも自分の心が決める」 と、相田みつをさんの詩にあります。いい言葉ですねぇ。ほんとうにそうだと思います。 でも人間ってのは(というか僕という人間は)欲張りで、「じゃあ、どんな心だったら幸せなのさ」ということが気になってくる。…
仕事がら、よく本を読んだり、記事を読んだり、イベントに行ったりして、おそらく一般的な28歳男性よりも勉強している方なはずであるわたくし。 が、あとから「あの本、どんなこと書いてあったっけ」「あの記事なんて書いてあったっけ」って振り返ってみると…
「働き方改革では、生産性の向上が目指されている。でも、はたしてそれは個人の働く喜びにつながるのか。」 先日参加したイベント「経産省若手官僚×企業人事『HR発イノベーション創出のための対話 ~悩む人事 不安な個人 立ちすくむ国家~』」。そのなかで…