キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書録】ルールは自由になるためにある-『社会学入門-人間と社会の未来』見田宗介-

これまで、社会学者見田宗介さんの『社会学入門-人間と社会の未来』を何度かに渡ってまとめてきました。 【読書録】現代日本のリアリティ/アイデンティティ-『社会学入門 人間と社会の未来』見田宗介- - Social Career Note 【読書録】現代日本を理解するた…

【読書録】『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと<効果的な利他主義>のすすめ』ピーター・シンガー著 関美和訳

取材のための資料として読んだ『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと<効果的な利他主義>のすすめ』が、思いがけずとても刺激的だったので、かんたんにまとめてみます。 ざっくりまとめると 効果的な利他主義とは ・一般的に「科学的根拠と理性を…

【読書録】現代日本のリアリティ/アイデンティティ-『社会学入門 人間と社会の未来』見田宗介-

以前のエントリでは、見田宗介さんの『社会学入門 人間と社会の未来』から、現代の日本社会をみる3つの時代区分をまとめました。 kjymnk.hatenablog.com 日本では、高度経済成長期を通して農村共同体が解体され、家族のかたちは拡大家族から核家族になってい…

【イベントレポ】日本的雇用の特殊さを理解するための「membership contract -job contract」という構図 -GHC sumitt #002-

「GHC sumitt #002」というイベントに参加してきました。「GHC sumitt #002」は、世界各国の人と日本人のプロフェッショナルが、一緒に日本でのあたらしいはたらきかたを考えるインタラクティブなセッション。今回は”日本の雇用”について、議論がおこなわれ…

【読書録】現代日本を理解するための3つの時代区分-『社会学入門-人間と社会の未来』見田宗介-

以前のエントリでは、見田宗介さんの『現代社会の理論』から、現代社会を情報化・消費化社会として見る視点をまとめました。 kjymnk.hatenablog.com 『現代社会の理論』の続編とも位置づけられるのが、今回紹介する『社会学入門』。”わたしたちが生きる現代…

そもそもソーシャルビジネスとは? 簡単にまとめてみた

備忘録的に、あらためて「ソーシャルビジネス」とはなにかについてまとめてみます。

【読書録】キャリアの相談をされたら、どう向き合えばいいか-『私の個人主義』夏目漱石-

先日、作家・堺屋太一さんの記事が話題になりました。 www.sankei.com 堺屋太一さんは次のように述べています。 「現在の日本社会の最大の危機は、社会の循環を促す社会構造と若者層の人生想像力の欠如、つまり『やる気なし』である。『欲ない、夢ない、やる…

【読書録】”ソーシャルワークシフト"というコンセプト-『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン』宣伝会議-

「ソーシャルデザインに関するいい本を教えて欲しい」。そんなふうにfacebookで投稿したら、『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン』をすすめられ、読んでみると思っていた以上に参考になったので、なるほどー!と思った箇所をまとめます。 この本で特に印…

【読書録】ぼくたちが生きる”現代”はどんな社会なんだろう?-「現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書) 」見田宗介-

「ぼくたちが生きる”現代”はどんな社会なんだろう?」 これが大学院で社会学を学んできたぼくの、根っこにあった問いです。その問いにたいして、いちばん「そういうことか!」と納得できるこたえを提示してくれたのが、社会学・見田宗介さんの『現代社会の理…