キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「アスリート」は肩書きではない-『SHOE DOG』フィル・ナイト-

「アスリート」は、”肩書き”じゃなくて、”あり方”なんじゃないか。 なにかのスポーツの分野で、時には勝ったり、時には負けたりしながら、ある目標に向かって淡々と努力を積み重ねることの、くるしさとともにある恍惚感。 あの気持ちを一度味わっちゃうと、…

「ティール組織」から考える、組織における”DOの肩書き・BEの肩書き”

変化が激しいVUCAの時代には、個人も組織も「DO(何をするか)」よりも「BE(どうあるか)」を考えることが大切になっている。「BE」がしっかりしていれば、変化にも柔軟に対応していけるのだ。 個人のキャリアにおける「BE」は、兼松佳宏さんが考え方と実践…

「NPO=ボランティアだろ?」という親に伝えてあげたい、「NPOも稼いでいいんです」ということ

フローレンスの駒崎さんがブログで紹介した、参議院予算委員会での論戦が話題になっている。 www.komazaki.net 詳しくは駒崎さんのブログを読んで欲しいのだけど、ざっくりいうと、公明党の山本香苗議員がものづくり補助金の対象からNPOなどの非営利活動法人…

「働きがい」はどうつくる? 

今年も、Great Place to Work®(GPTW)が発表する「働きがいのある会社ランキング」が発表された。 この調査、ランキングの順位ばかりが注目されがちなのだけど、GPTWがうちだしている「働きがいを構成する要素」と、「働きがいを高めるには」という項目が実…

自己分析の「will・can・must」モデルと「be・can・must」モデル

自己分析はむずかしい。 ぼくもキャリアコンサルタントという仕事をやっていて、他人の自己分析についてはあれこれアドバイスするのだけど、自分が自己分析をしっかりできているかというと、まだしっくりきていない部分もある。 というのも、自分というのは…

お金2.0時代の働き方を「壁と卵」で考えてみる

働く個人は、「金の卵」である必要があった--。 社会学者の見田宗介さんは、『まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学』のなかで、高度経済成長の裏で、それを支えた個人のアイデンティティが蝕まれていたことををていねいに分析している。 ごくごくざっ…

採用はgive&give

昨日は、ぼくがプロジェクトマネージャーを務める「グリーンズ 求人」のキックオフイベントだった。 テーマはずばり、「”いい採用”でこんばんは」。 ”いい採用”ってなんだろうね、ということを、みんなで考えましょう、という趣旨のイベント。グリーンズ 求…

「仕事研究=業界研究」ではないという話

就活生の支援をする機会が増えたので、昨今の就活事情について勉強をしはじめた。 ぼくが就活生だった頃と違うこともあれば、まったく変わらないこともあって、とてもおもしろいのだけど、そのなかで「ん?」と違和感を感じたことのひとつが、「業界研究」の…

ズボンのチャックあいてる人のための採用について

「俺は俺の弱さが好きなんだよ。苦しさやつらさも好きだ。夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。どうしようもなく好きなんだ。」 村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』で、主人公の友である「鼠」が語ったこの一節。ずいぶん前に読んだのだけど…