キャリアの物語をつむぐ

働きかた編集者 山中康司のブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

【映画から考えるしごと論】人生”追われてる感”、”追われてない感”の違いについて-『人生フルーツ』-

以前読んだ時間管理術に関する本で、びっくりした箇所があった。 著者は、ご飯のときに「ご飯をよそう」「皿を重ねて片付ける」みたいなことまで、何分何秒かかるかを見積もって、タスク管理表に書いて管理しているのだという部分。「うげぇ、ホントかよ」と…

キャリアはお金抜きには語れない

自分が望む人生を送ろうと思ったら、いくらお金が必要なのか知っておくことは、キャリアを考えるうえでとてもよいこと。というか、それなしにキャリアを考えることはできないと思う今日この頃。 例えば「年収1000万円稼ぎたい。そのために大企業に入って出世…

キャリアコンサルタント試験結果を受けて。勝って驕らず負けて腐らず

「おかげさまで、無事にキャリアコンサルタントの国家試験に受かりました」 試験の結果が出る3月30日まで、そんな投稿をここに書くつもりでいたし、受かってから誰にお礼の連絡をして、どこでキャリアコンサルタントの仕事を始めて、どんなことをして……みた…

【読書録】21世紀に生きる僕らは、なぜ働くのか?ー『WORK SHIFT』リンダ・グラットン著 池村千秋訳ー

働き方が変わりつつある。 それは今、政府が進めている働き方改革に象徴されるけども、なにも日本に限ったことじゃない。グローバル化、ICTの発達、人口構成の変化などにより、世界的な流れになっているのだ。 リンダ・グラットンの『WORK・SHIFT』は、そう…

文化としての仕事という構想

先日編集者の河尻亨一さんのお話を伺っていて、「文化としての仕事」という言葉があった。「これ、すごく可能性がある言葉かも!」と思ったので、僕なりの解釈をちょっとまとめてみる。 文化とは そもそも文化という概念があいまいなので調べてみる。 辞書的…

僕はプロフェッショナルにはなれないと気付いた話

『プロフェッショナル 仕事の流儀』が好きだ。 プロスポーツ選手や料理人や企業家など、ある分野で一流になった人たちを紹介する、言わずと知れたNHKの人気番組。この番組を観て「よし! 自分もいつかはプロフェッショナルになったるで!」と考えた人は僕だ…

【読書録】生活をおもしろがるという視点ー『そして生活はつづく』星野源ー

「キャリア」と聞いて、どんなことを思い浮かべるだろうか。 多くの方が、「職歴」をイメージするかもしれない。たしかに僕自身が受けてきた「キャリア教育」や「キャリアデザイン」の講座なんかでいう「キャリア」は、仕事にひもづくものだった。 「キャリ…